『指導者のいないところにこそ、自らの発展がある。師は無数に存在する』
松下幸之助 「一日一話」(PHP総合研究所)より
電球を始め、生涯で1300もの発明をし、
世界の歴史を変えた発明王・エジソン。
その名を知らない人はいないと言われる偉大な発明家、
トーマス・アルバ・エジソンには指導者がいなかったそうです。
例えば、汽車に乗ったとき、エジソンは石炭をたく音や車輪の音の変化に興味を抱き
音の世界、音そのものに、指導者を見出していたのだとか。。。
音が師になる・・・自分を取り巻く様々な事物に関心を抱き、
開拓する意欲を持っていれば、指導者はあらゆるところに存在するのかもしれません。
そして、話は現代に。。。
天才お笑い芸人と称される松本人志さんのエピソードです。
様々な著書や番組でご本人も語ってらっしゃいますが
松本さんの幼少時代は決して裕福ではありませんでした。
周りにいる友達のほとんどが手にしたことのある人気のおもちゃなど
子供の遊具を買ってもらえることはめったになかったそうです。
そのエピソードを松本さんが後輩芸人らの前で面白おかしく披露している横で
相方の浜田雅功さんがこんなことをつぶやきました。
『だから、おもろいことを自分の頭のなかで考えて遊ぶようになるんや』
さすがコンビ歴28年(結成より)、小学校時代からの友人歴を足せば
40年近いつきあいになる相方から発せられたコメントだと思うのです
もしかしたら、松本さんが裕福な家庭に育ち、
よりどりみどりのおもちゃに囲まれていたら、
今のような柔軟でハイセンスな発想力は培われなかったのかもしれませんね。
『師は無数に存在している』
常にこのことばを意識していれば、どのような環境にあろうが、
自身の心がけと意欲ひとつで、開拓の道は開けてくるのかもしれません