Q:今の世にも通じる、文化・芸術の存在意義と価値について、音楽研究家でもいらっしゃる古典講師の中西光雄先生は
どのようにお考えですか?
A:ライブハウス・ホール・劇場で行われるコンサートや演劇が、軒並み中止されてきました。
アーティストにとっても、観客にとっても最も困難な事態が、起きているといって過言ではないでしょう。
しかし、幸いなことに、インターネットがあることによって、私たちは情報を得、世界中の人々と連帯することができるのです。
多くのアーティストが、インターネット配信によって、表現活動を続けています。
芸術は、多くの人間にとっては趣味の領域かもしれません。
しかし、たとえ人生の一部であっても、芸術に律せられ勇気づけられる生き方があっても良いと思うのです。
平敦盛は、そのモデルのひとりであると言えるのかもしれません。
この感染症が終息したとしても、以前のような世界に戻るには、多くの時間がかかるに違いありませんが、
私は音楽の力を信じて疑いません。
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ビジネスに役立つ古典 第4回 平家物語~有事における芸術の価値を伝える【敦盛最期(2)】
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