雨読の秋。。。
今から6年前、視聴者の方から番組HPあてに
こんなメッセージをいただいたことがありました。
『鈴木さんを見ていると三浦しをん作「舟を編む」に登場する
林香具矢さんのことを思い浮かべます。
きっと、鈴木ともみさんみたいな人なんだろうと…』
という内容でした。
恥ずかしながら当時はまだ小説を読んでなかったのですが、
そのメッセージをいただいた日に、急いで本屋さんへと向かいました。
物語の主人公は「玄武書房」に勤める変人編集部員の馬締光也。
馬締たちが新しく刊行する辞書『大渡海』を世に出すために日々奔走し、
辞書作りの世界に没頭していく姿を描いた物語です。
「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」…。
辞書の編纂を通して言葉と真摯に向き合う場面も多く、
言葉は深い意味や感性が内包されていて、
社会や精神や文化に根差している…と
改めて、理解を得ることができた作品です。
林香具矢という女性は、
馬締が暮らす下宿「早雲荘」の孫娘で、板前の見習い。
板前の修行に邁進するなか、馬締のよき理解者となり、
その後結婚します。
2013年には映画化され、宮崎あおいさんが香具矢役を演じ、
この年のアカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
その後2016年にはアニメ化され、
なんと坂本真綾さんが声優として演じています。
宮崎あおいさんや坂本真綾さんと私とでは
イメージに大きな隔たりがありますが 笑、
まだ映像化されてない活字の段階でイメージされた
香具矢像と私とを照らし合わせて下さったのか…と思うと、
自分としては不思議な気持ちになりました。
人が見る自分のイメージというのは、
新たな発見や気づきがあるものですね☆
雨読の秋…今一度読み返してみたくなりました。
AN尻『今回も私の勝手なトーク・読むラジオにおつきあい下さり、
ありがとうございました~🎤』