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Channel: 鈴木ともみオフィシャルブログ 【経済キャスターの一粒萬倍日誌】
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『セカンドバージン』『婚活詐欺女』のことば

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経済キャスター鈴木ともみの「ことばのチカラ」-201012051448000.jpg



たて続けに2冊の本小説を読みました。

『セカンドバージン』(大石静著/幻冬舎)と『婚活詐欺女』(岩井志麻子著/宝島社)。


どちらかと言うと映画派の私ですが、

珍しくこの一カ月は、空き時間ができれば読書タイム本 

週3冊ペース、数えてみると月10~12冊は読んでおりましたニコニコ



◆『セカンドバ―ジン』は鈴木京香さん主演のドラマとしてNHKにて放送中。

(ネット証券業界におけるM&A,TOB絡みの展開もあり、

金融ドラマとしても楽しめます)。


◆『婚活詐欺女』はあの婚活詐欺事件のアナザ―ストーリー。


話題のふたつの作品です。


各々の本小説のなかに登場する女性たちは、

皆、元気がよく、逞しくて強い。


いずれもパワフルでエネルギッシュに生きているのに、

半生の結末には大きな差が出てしまいます。


本『セカンドバージン』には、毅然とした軸を持つ女性だからこそ

誇り高く歩むことができる『颯爽と開けた道』、


本『婚活詐欺女』には、自ら努力することを避け、

虚構のなかで作り上げた自分を正当化しようと

自分の嘘を信じてくれる男性に依存し続ける『フカシの道』が描かれ、

どちらもその道を必死に全身全霊で進んでいきます。


当然、その場しのぎの婚活詐欺女の人生道は、閉ざされます。


「なんでそれをもっと正業に生かさないのか。

別の正しい方向や夢や現実に向けて使わないのか。って、

詐欺師が捕まるとみんなそういうこと言うけど。

やっぱりそっちの能力はこっちの現場では使えないっていうか。


上手い詐欺師が有能な営業マンやセールスレディにはなれない。

奴らの能力は、努力や生業と結びついたとたんに、

『私は損してる』『俺は無駄なことをしてる』ってなるらしい。


奴らはその場で得したいんだもんな。長期に成功したいんじゃなくて」


                      (小説本「婚活詐欺女」より)



『その場で得したい』 この気持ちは詐欺師だけでなく

あらゆる人たちが陥りやすい感覚かもしれません。。。


犯罪に発展するようなレベルはご免とはいえ、今をラクに得した形で過ごしたい。

でも、それを続けていると、いつかそのツケが必ずまわってくる・・・。


「(男はみんな弱いのさ)ーーー

男は滅び、女は栄える。それが真理だってことですね」


                      (小説本「セカンドバージン」より)


ラクに進むことを好まず、自分の気持ちに正直に、

逃げずにあらゆる困難に向き合った主人公るいが

クライマックスで放つことばです。


テレビドラマでは、果たして出てくる台詞なのでしょうか。。。?

鈴木京香さんはどんなふうに表現するのでしょうか。。。?

早く観たいビックリマークですニコニコ


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