「ラジオの言葉で日本を勝たせる。我々は電波戦士なんだ」
「ラジオは知らない事を知ることができる夢の機械だった。
それを我々が伝える言葉で悪魔の拡声器にしてしまった」
「確かめようのない言葉が一瞬で世界に届く。
信用のない言葉ほど惨めなものはない」
「今は女の声は必要ない」
【劇場版 アナウンサーたちの戦争(8/16公開)】
声と言葉の怖さを改めて思い知りました。
戦意高揚の一翼を担い開戦も終戦も言葉で伝える。
言葉を信じて生業とするなか、言葉に絶望する...
出陣学徒の実況放送を抜け出し、
自分の言葉で取材した学生達の本当の言葉を絶叫する
和田信賢アナウンサー(森田剛さん)のシーンは
胸が締めつけられ、森田さんと同時に叫びたくなりました。
上映後、NHK製作チームによる日本記者クラブ会見で
『若い人たちにも観てもらうために
アナウンサーという切り口で描いた』と語っていましたが、
幅広い世代に観てもらいたい作品だと強く思います。