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Channel: 鈴木ともみオフィシャルブログ 【経済キャスターの一粒萬倍日誌】
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『常識を破る』・・・松下幸之助のことば

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『私たちは常識を尊ぶと共に、時には常識から自分を解放することが必要だ。

そのためには、やはり強い熱意が要請される。』

                松下幸之助 「一日一話」(PHP総合研究所)より


私の父が勤務していた会社は、

今でこそ新幹線JR東海(東証1部 9022)という企業名ですが、

民営化される前は「国鉄」。

母の会社は、今でこそ電話NTT(東証1部 9432)という企業名ですが、

民営化される前は「電電公社」。


「国鉄」&「電電公社」夫婦。

この両親のもとで育った私は今では考えられないくらい

独特の『常識』にこだわる価値観を持っていました。



大学まで2時間半かかろうとも、女学生の一人暮らしはあってはならない。。。

(結局、四年間ずっと健気に2時間半の道のりを通ってましたっけ)ニコニコ


人に迷惑をかけるような言動や行動をおこしてはならない。。。



そんな「常識」にこだわる価値観を持ったまま大学を卒業、

ゲームラジオNIKKEIに入社しました。


入社3年目のある日のこと。

福祉のドキュメンタリー番組の編集をしていた私に

数々の賞を受賞している大御所の名プロデューサーさんが言いました。

『鈴木さんのご両親は常識人でしょう。。。?

鈴木さんの制作する番組を聴いてるとわかるんだよね。

のりしろや振り幅がものすごく狭いから。

最初から展開がわかりすぎて面白みがないんだよね』


それなりに、良質な番組を制作している、ディレクターとして一人前だ!と

自負していた私にとってそれは、かなりショックショック!なことばでした・・・。

でも、実際のところ、当たってました。


当時の私は、形式や常套手段ばかりにこだわり、

自分が表現したいと思うメッセージなど、ひとつも持ち合わせておらず

表現者なら当然抱いているはずのパッション・熱意に

欠けていたのです。


その後、年齢を重ねるに連れ、それなりに経験も積み、

多少は深さと奥行きのある常識感覚を身につけることができ、

情熱を持って番組に関わることの喜びを知ることができまして。。。


ありがたいことに、制作したゲームラジオドラマが

ギャラクシー賞に出品される機会にも恵まれました。

そのドラマは、俳優さんや声優さんをキャストとして起用せずに

大学受験ラジオ講座番組のパーソナリティを務める現役大学生たちが

受験生たちにエールを送りたいビックリマークという情熱のもとに、

初の役者に挑んだ作品。

私が総合演出を担当しました。


審査員の方々から

『大学生を始め、ドラマに関わった人たちの熱い思いが伝わってくる』

という評価を頂き、人知れず編集室で涙したのを

昨日のことのように覚えていますニコニコ



松下幸之助さんも以下のように説明されています。

『常識は大事であり、破るがために常識はずれなことをするのは、

世の中を乱し、周囲に迷惑を及ぼすだけです。

そうではなくて、熱意の発するところには、次々と新しい着想が生まれ、

必然的に常識が破られていくのです。


『常識を破る』

今となっては、このことばが結構好きだったりします。。。ニコニコ

























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