まずは見ることだ。
見ることは知ることであり、知ることは考えることにつながる。
アルピニスト 野口健氏
藤野兄妹との会食を通して、上記のことばを思い浮かべました。
ドラえもんをベースにした藤野さんのサイン
高校時代の同級生ふみちゃん&ふみちゃんのお兄さん
(「ひふみ投信」ファンドマネージャーの藤野英人さん
)との会食。
藤野さんの著書『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら
~タケコプターで読み解く経済入門~』(定価 1,400円+税)はすでに大人気。
重版決定です。
この本の感想は、後日じっくり書かせて頂くとしまして。。。
藤野さんには「何故この本を書きたいと思ったのか?
このタイトル・内容はどのようにして生まれたのか?」
ということについて、たっぷりと取材(?)お話を聞かせて頂きました。
企業秘密も含め、本当に丁寧に真摯に応えて下さるなか
三人のクロストークのテーマは必然的に
『これからの日本は何処へ』という流れになります。
藤野さんは明治大学で講師をされています。
藤野さん曰く、20歳前後の若者たちのなかには、
ネット情報やバーチャルな世界に浸るうちに
実感や実体験をせず、イメージだけで様々なことを
処理&決定してしまう傾向が出てきているのだとか。
なので、目標を掲げて進むこともなく、
結果的に目標を達成した瞬間に味わえる喜びも知らない若者が
増えているのかもしれません。
一方、著名な文化人やアーティストの方々から厚い信頼を得ている
イベントプロデューサーのふみちゃん曰く、
「その道を極めた人、もしくは極めたいという意志を持ってる人は、
自分でもできることで、今の日本を変えたいと懸命に考えている」とのこと。
二人の意見を伺っていて感じたのは、
まだまだ日本にもパワーが潜在しているということ。
若者たちが、まだ自分の可能性や能力を発揮していないのであれば
これから発揮していけば良いのです。
そのためには、まず気づくこと。
「その道を極めた人たち」も、おそらく心身や感性や技術を磨き続けるなかで
多くの物事や事実に気づいていったのだと思います。
現在、アフリカのキリマンジャロを登頂中の野口健さんも
『インターネットや雑誌などで、世界各国の様子や情報を入手できる。
だが、実際に見てこそ、初めて知ったことになる。
知るということは同時にそのことについて考えることだ。
環境も自然破壊も、その様子を目の当たりにして、
やっと自分が多くの犠牲の上に生かされてることを実感する。』
と語ってらっしゃいます。
もちろん、私たちの多くは、野口さんと同じ体験や経験を積む機会はないわけですが
それでも、実感や実体験を通して何かに気づくチャンスはあらゆるところにあるはず。
そう強く思います。自分自身への呼びかけもこめて・・・。